【唯一絶対の】競馬の予想方法が判明した その⑫
はじめに
このシリーズは
この道1万時間を優に超える小生の独断的考察で
「血統こそが、唯一の競馬予想方法」という極論を基に
最終的に、"誰もが使える競馬予想" に
うっかり たどり着いてしまうシリーズである。
ちょっと長期連載である。
末永くお付き合いください♡
続・ステイゴールドという奇跡
ステイゴールドは、引退式の日を迎えた。
ステイゴールド引退式 furuemさんのページ
当初は、引退式の予定はなかった。
が、ファンからはもちろん、JRAからも強い要請が行われ、実現したのだ。
香港ヴァーズで使用されたものレプリカゼッケンを着用し、
場内にはスティーヴィー・ワンダーの「Stay Gold」が流された。
5年間に渡った競走生活。
50戦目の引退レースでの初GI制覇。
騎手 武豊「まさに絵に描いたような大団円」
調教師 池江泰郎「映画でもドラマでも、二度とは見られないようなシーン」
雑誌『優駿』「ここまでドラマチックな幕切れはそうそうあるものではない」
そして、新しい戦場へ。
種牡馬というたたかい
ステイゴールドは、その競争成績と
母の全兄に、日本最強のマイラーの呼び声も高い
サッカーボーイを持つ血統背景が評価され、
ブリーダーズスタリオンステーションに種牡馬入りすることになる。
加えて、2年毎にビッグレッドファームでも繋養される契約が結ばれたのだ。
あの相馬眼の天才、岡田総帥が率いるグループである。
岡田総帥も、この契約が決まったときに
「今、ウチが望んで手に入れらえる種牡馬のなかで、最高クラスの馬」
と評していたと伝えられる。
しかし、日本の競馬界を少し知っている人であれば気付いたはずだ。
そう
ステイゴールドは、『社台グループ』の競走馬であったにもかかわらず、
『社台グループ』の種牡馬にはなれなかったのだ。
『社台グループ』
そして、サンデーサイレンスを日本に導入し、
日本の競馬シーンを一新させた日本馬産界の重鎮である。
今日の競馬では、
社台グループ以外の生産馬がGIを勝つこと、
それ自体がニュースになってしまうほどの圧倒的な存在なのである。
そして、ステイゴールドは、そのラインを外れてしまったのだ。
種牡馬としての前評判
以前もお話した通り、
我々素人でも気付いている事実である。
プロ中のプロの社台グループの面々が知らないわけがない。
「人気の高い馬だが勝ちきれない=そんなに強くない」
というモノだったのだと思われる。
社台としても、同じ年に引退し、
競走成績的にも期待の高かった超高速粒子 アグネスタキオンなど、
そんな中、素人人気があるとはいえ、
期待のもてない種牡馬を繋養することは、
経営的メリットが薄いと判断したことは間違いない。
GIを勝ったとはいえ、国内でなかった点、惜敗が多かった点、
ステイゴールドは、能力的に過小評価されたのだ。
これは、自助努力だけでは覆せない戦いにおいて、
圧倒的にハンディを背負って出発したことを意味していた。
しかし、ステイゴールド劇場は、まだ終わっていなかった。
人間の思惑に反して、
またしても予想とはまるで違うストーリーを見せつけてくれることになる
しかも、もっともステイゴールドらしいやり口で、だった。
あれ? 親父は誰だ?
2世代目となる2006年。
産駒のドリームジャーニーが朝日杯フューチュリティステークスを制して
ステイゴールド産駒としてGI初勝利を達成する。
時事ドットコムニュースよりhttps://www.jiji.com/jc/v2?id=20090610horse_race_13photo
しかも、管理していたのは、
あのドバイでステイゴールドの世話を務めていた
池江泰寿調教師である。
その後、ドリームジャーニーは、並み居る強豪を打ち破り、
あれ? ステイゴールドの仔だよね!?
勝ち過ぎじゃないか?
往年のファンは、そういって笑った。
そういうこともあるんだな。
一頭くらい、そんな子どもが生まれることだって、ね。
そのときになっても、まだ、
ステイゴールドの本当の能力に気付いている人間は
もしかしたら、少なかったのかもしれない。
そして、
間違っていたのは自分たちのほうじゃないか?
そう、人々が気付くきっかけとなる出来事が、この直後に起こる。
このドリームジャーニーの引退と前後してデビューした全弟
オルフェーヴルである。